
対象となる妊娠週数と接種時期
RSウイルスは、多くのお子さまが乳児期のうちに一度はかかるありふれたウイルスです。ただ、生まれたばかりの赤ちゃんが感染すると、重い肺炎や細気管支炎を起こすことがあります。妊娠中に受けるRSウイルスワクチンは、お母さんの体でつくった抗体を赤ちゃんに受け継がせ、生まれてすぐの時期から重症化を防ぐことを目的としたワクチンです。
2026年度から、このワクチンは予防接種法に基づく定期接種(A類疾病)に位置づけられました。妊娠28週0日から36週6日までの間に接種すると、公費の対象になります。出産予定日が近い場合は接種できる期間が短くなるため、母子手帳の記録を確認しながら早めにご検討いただくと安心です。
対象週数より前(妊娠24週0日〜27週6日頃)の接種を希望される場合は、定期接種の対象外となり、任意接種としての扱いになります。
当院での接種の可否や実施状況については、048-941-8686までお電話でご確認ください。
赤ちゃんを守るしくみ
ワクチンを接種すると、お母さんの体の中でRSウイルスに対する抗体がつくられます。この抗体は胎盤を通じておなかの赤ちゃんに送られ、生まれたときにはすでに赤ちゃん自身の血液の中に備わった状態になります。抗体ができるまでには接種から2週間ほどかかると報告されているため、定期接種の期間内であっても、出産までの残り週数を考えながら接種の時期を決めることになります。
赤ちゃんが自分の力で免疫をつくれるようになるまでには、時間がかかります。母親から受け継いだ抗体は、生後6か月頃までの間、RSウイルス感染症の重症化を防ぐ助けになります。
期待できる効果と副反応
国内の調査では、生まれてから90日までの間に、入院や治療が必要になるほど重い下気道感染症(細気管支炎や肺炎など)を防ぐ効果が報告されています。生後180日頃までの期間でも、重症化を防ぐ効果が期待できるとされています。数値は今後の研究で更新される可能性があるため、詳しくは接種時に医師からご説明します。
接種後の副反応として報告が多いのは、次のような症状です。
- 注射した部分の痛み・腫れ・赤み
- 頭痛、筋肉痛、だるさ
- ごくまれに、アナフィラキシーなど重い症状が起こることがあります
妊娠高血圧症候群との関連を指摘する海外の報告もありますが、国内の治験ではリスクの増加は認められていません。気になる場合は、産婦人科の主治医にもあわせてご相談ください。
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
- じんましんが全身に広がる
- 意識がぼんやりする、動悸やめまいが強い
- 接種部位の腫れが強く広がっていく
上記のような様子が見られたときは、接種を受けた医療機関、または048-941-8686まですぐにご連絡いただくか、必要に応じて救急要請をご検討ください。
料金と公費の範囲
公費の対象になるかどうかは、接種日時点の妊娠週数で決まります。母子手帳で妊娠週数をご確認のうえ、接種を希望する時期を早めにお電話でお伝えください。
| 接種時期 | 費用区分 |
|---|---|
| 妊娠28週0日〜36週6日(定期接種の対象期間) | 公費(自己負担なし) |
| 妊娠24週0日〜27週6日(定期接種の対象期間外) | 任意接種・自費 |
接種を希望される場合
接種をご希望の方は、母子手帳をお持ちのうえ、048-941-8686までお電話ください。当院での実施状況、持ち物、当日の流れについてご案内します。
よくあるご質問
妊娠36週6日を過ぎると、定期接種としての接種はできません。すでに出産を終えている場合は、生まれた赤ちゃん自身に使う別の予防方法についてご相談いただけます。母子手帳を確認しながら、接種のタイミングを逃さないよう早めにご検討ください。
定期接種は全国の実施医療機関で受けられる制度です。ただし、お住まいの自治体と里帰り先の自治体とで、事前の手続きが必要な場合があります。草加市にお住まいの方は、母子手帳と一緒に自治体の案内をご確認いただくか、当院までお問い合わせください。
ご来院前のお問い合わせ
受診について気になることがあれば、お気軽にお電話ください。
048-941-8686
受付 9:30–12:00 / 15:00–18:00
