
予防接種のスケジュールが複雑な理由
生まれたばかりの赤ちゃんは、生後2か月から立て続けに何本ものワクチンを受けることになります。「母子手帳を見ても、次に何を受ければいいのか分からない」という保護者の方の声をよく伺います。ワクチンごとに接種できる時期や間隔が異なるため、無理もないことです。
当院では、受診のたびに母子手帳の記録を確認し、次に受けるべきワクチンと時期をお伝えしています。おおまかな目安は下記の一覧でご確認いただけますが、実際のスケジュールはお子さまの体調やワクチンの供給状況によって前後することもあります。診察時に一緒に確認しながら、無理のない間隔でご案内します。
月齢・年齢別 予防接種スケジュール一覧
生後2か月から就学後・思春期まで、代表的な接種時期を時系列でまとめました。「定期」は公費で受けられる定期接種、「任意」は実費となる任意接種です。
| 対象月齢・年齢 | ワクチン名・項目名 | 区分 | 接種回数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 生後2か月〜 | 5種混合(DPT-IPV-Hib) | 定期 | 初回3回 | 生後2・3・4か月ころに1回ずつ、20日以上の間隔をあけて接種します |
| 生後2か月〜 | 小児用肺炎球菌(20価) | 定期 | 初回3回 | 5種混合と同じ日にまとめて接種できます(同時接種) |
| 生後2か月〜 | B型肝炎 | 定期 | 3回 | 生後2・3・7〜8か月ころが目安です |
| 生後2か月〜 | ロタウイルス(経口) | 定期 | 2回〜3回 | ワクチンの種類により回数・接種期限が異なります。診察時にご確認ください |
| 生後5〜8か月 | BCG | 定期 | 1回 | 1歳になるまでが定期接種の対象期間です |
| 対象月齢・年齢 | ワクチン名・項目名 | 区分 | 接種回数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1歳になったら | MR(麻しん風しん)1期 | 定期 | 1回 | 1歳の誕生日を迎えたら、できるだけ早めの接種をおすすめします |
| 1歳〜1歳3か月 | 小児用肺炎球菌 追加接種 | 定期 | 1回 | 3回目から60日以上あけて実施します |
| 1歳〜1歳3か月 | 水痘(みずぼうそう)1回目 | 定期 | 1回目 | 1歳を過ぎたら早めに接種します |
| 1歳6〜8か月 | 水痘(みずぼうそう)2回目 | 定期 | 2回目 | 1回目からおよそ3か月以上(標準的には6〜12か月の間隔)あけて接種します |
| 1歳6か月ころ | 5種混合(DPT-IPV-Hib) 追加接種 | 定期 | 追加1回 | 初回3回終了からおよそ6か月以上あけて接種します |
| 1歳〜 | おたふくかぜ 1回目 | 任意 | 1回目 | 任意接種です。就学前にもう1回の接種をおすすめしています |
| 対象月齢・年齢 | ワクチン名・項目名 | 区分 | 接種回数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3〜4歳 | 日本脳炎 1期 | 定期 | 3回 | 3歳で2回、4歳で追加1回を接種します |
| 5〜6歳(年長) | MR(麻しん風しん)2期 | 定期 | 1回 | 小学校入学前の1年間が対象です |
| 5〜6歳(就学前) | おたふくかぜ 2回目 | 任意 | 2回目 | 任意接種です。1回目から数年あけての接種が一般的です |
| 9〜12歳 | 日本脳炎 2期 | 定期 | 1回 | 1期の追加としての接種です |
| 11歳 | 二種混合(DT) | 定期 | 1回 | 小学6年生ころが目安です |
| 小6〜高1相当(女子) | HPVワクチン | 定期 | 2回または3回 | 9価ワクチンのみで、15歳未満で1回目を受ける場合は2回、それ以外は3回です。キャッチアップ接種は令和8(2026)年3月31日で終了しました |
| 毎年10〜12月 | インフルエンザ | 任意 | 年齢により1〜2回 | 任意接種です。生後6か月から接種できます。13歳未満のお子さまは2回接種が基本です |
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同時接種で通院回数を減らす工夫
一覧を見て「こんなに何度も通うのは大変そう」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。当院では、複数のワクチンを同じ日にまとめて接種する「同時接種」に対応しています。組み合わせや接種の順番は医師が判断しますので、無理に自己判断でスケジュールを組む必要はありません。
- 生後2か月の初回接種では、5種混合・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスをまとめてご案内することが多くなります
- 1歳のタイミングでは、MR・水痘・おたふくかぜなどをまとめて相談いただけます
- きょうだいで受診日をそろえたい場合も、あわせてご相談ください
接種の間隔が空いてしまったときの相談
体調を崩していたり、旅行や引っ越しが重なったりして、予定していた接種日をずらさざるを得なかったというお話もよく伺います。「最初からやり直しになるのでは」と心配される保護者の方もいますが、多くの場合、前回までの記録を引き継いで続きから接種を進められます。
- 接種間隔が長く空いても、途中からのやり直しにはなりません
- 定期接種の対象年齢を過ぎると、任意接種と同じ自己負担での接種になります
- 母子手帳をお持ちいただければ、当院で記録を確認しスケジュールを組み直します
相談から接種までの流れは、次のとおりです。
これまでに受けたワクチンと接種日を確認します。
048-941-8686へお電話いただき、現在の状況をお伝えください。
医師が記録をもとに、次に受けるワクチンと順番をご提案します。
体調を確認しながら、無理のないペースで接種を進めます。
よくあるご質問
母子手帳をお持ちいただければ、受付または診察時にこれまでの接種歴を確認し、次に受けるワクチンと時期をお伝えします。自己判断でスケジュールを組む必要はありません。
基本的には、最初からのやり直しにはなりません。これまでの記録をもとに、続きから接種を進めるのが一般的です。気になる場合は、お早めにご相談ください。
対象年齢・期間を過ぎると、原則として任意接種と同じ自己負担での接種になります。それでも接種自体は可能な場合が多いため、対象時期を過ぎてしまった場合も、まずは当院へご相談ください。
院長 井口 正道
保有資格・所属学会
- 日本小児科学会 専門医
- 日本アレルギー学会 専門医
ご来院前のお問い合わせ
受診について気になることがあれば、お気軽にお電話ください。
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受付 9:30–12:00 / 15:00–18:00
