COUGH

咳・ゼーゼー

予約不要 呼吸の様子が大事な目安

咳の状態でみていること

コンコンと乾いた咳が続く、ゴホゴホと痰がからむ、ゼーゼー・ヒューヒューと音がする。同じ「咳」でも、聞こえ方によって考えられる原因は変わります。診察では、いつから咳が出ているか、夜間や明け方に強くなっていないか、呼吸のたびに苦しそうな様子がないかをあわせて確認します。

聴診で肺や気道の音を確認し、去痰剤を使う前に、まず今の状態を見ます。咳の音そのものより、呼吸の速さや肩・胸の動き方のほうが、判断するうえで重要な手がかりになることが多いです。呼吸のたびに肋骨の下や首もとがへこむ「陥没呼吸」が見られるときは、気道が狭くなっているサインのことがあります。

咳が出始めて数日以内であれば、多くはかぜの経過の範囲内です。2週間以上長引く咳や、いったんおさまりかけてから再び強くなる咳は、ぜんそくや副鼻腔炎など別の原因がかかわっていることもあるため、来院時にこれまでの経過を伺います。「いつから」「どんな時に強くなるか」を覚えている範囲でお伝えいただくと、診察がスムーズに進みます。

咳のタイプと考えられる原因

咳の音や出方は、原因を考えるうえでの手がかりのひとつです。あくまで目安ですが、次のような傾向があります。

咳の様子考えられる原因
乾いたコンコンという咳かぜの初期、アレルギー性の咳
痰がからむゴホゴホという咳かぜの経過中、気管支炎
ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴気管支ぜんそく、細気管支炎
犬が吠えるような、かすれた咳クループ症候群
夜間や運動のあとに強くなる咳気管支ぜんそくの可能性

咳が2週間以上続く場合や、聴診で喘鳴(ぜんめい、ゼーゼーという音のことです)が確認された場合は、気管支ぜんそくを念頭に置いた検査・治療の相談に進みます。一般の診療時間内で小児アレルギー科としてご相談いただければ、発作時の対応と、発作が起きにくい状態を保つための日常の管理の両方をご相談いただけます。

一方で、発熱を伴う咳や、急に強くなった咳は、インフルエンザ・RSウイルス・百日咳といった感染症が関わっていることもあります。感染症状が疑われるときも、事前のお電話は不要です。診療時間内にそのままご来院ください。

ご家庭で確認していただきたいポイント

受診までの間、ご自宅で次のような様子を見ておいていただけると、診察のときにとても役立ちます。特に呼吸の様子は、電話や診察室では気づきにくい変化もあるため、普段のお子さまと比べてどうかを見ておいてください。

  • 呼吸の速さ、肩や胸が大きく上下していないか
  • 眠っている間、咳で何度も目を覚ましていないか
  • 顔色や唇の色がいつもと違わないか
  • 水分や食事、母乳・ミルクがいつも通り摂れているか
  • 咳が始まってから何日経っているか(メモがあると診察がスムーズです)

加湿や室温の調整で楽になる咳もありますが、呼吸の様子に変化が見られたときは、様子見を続けず048-941-8686までご連絡いただくほうが安心です。

受診の目安・急ぐサイン

咳の回数や音の大きさより、呼吸の様子と顔色のほうが受診を急ぐかどうかの手がかりになります。次のような様子があるときは、迷わず119番で救急要請してください。

すぐに119番で救急要請を
  • 呼吸が速く、肩で息をしている、または陥没呼吸(肋骨の下や首もとがへこむ呼吸)が見られる
  • 唇や顔色が青白い、または紫色っぽい
  • ゼーゼー・ヒューヒューという音が強く、会話や水分摂取が続けられない
  • 呼びかけへの反応が乏しい、ぐったりしている

次のような、上記以外で判断に迷う様子があるときは、まずは当院(048-941-8686)へお電話ください。

まずは当院へお電話を
  • 咳き込んで嘔吐を繰り返す
  • 咳が2週間以上長引いている
  • 発熱を伴う咳が急に強くなった

診療時間外や夜間・休日に受診を迷ったときは、こども医療でんわ相談「#8000」で看護師や小児科医に相談できます。#8000について詳しくは「発熱・感染症状がある方へ」のページでご案内しています。

よくあるご質問

Q
咳がどのくらい続いたら受診したほうがよいですか?
A

日数だけでは判断できません。2〜3日で落ち着く咳もあれば、1週間以上続く咳もあります。呼吸が苦しそう、夜眠れないほど咳き込む、といった様子があれば、日数にかかわらず早めにご相談ください。

Q
咳止めの市販薬を使ってから受診してもよいですか?
A

咳止め(鎮咳薬)は、痰を排出しにくくすることがあるため、小児科では使用しない方がよいとされています。使用した場合は、お薬の名前と使った時間をメモしておいていただけると、診察の判断に役立ちます。効果がなく咳がひどくなる場合は、市販薬を使い続けず一度ご相談ください。

Q
咳のときにゼーゼーという音がします。ぜんそくでしょうか?
A

ゼーゼー・ヒューヒューという音(喘鳴)は、気管支ぜんそくのほか、細気管支炎など感染症でも起こります。一度の喘鳴だけでぜんそくと決まるわけではありません。繰り返す場合は、一般の診療時間内で小児アレルギー科として検査を含めて詳しく相談します。

この記事の監修者

院長 井口 正道( いぐち まさみち )

夜間の咳き込みや呼吸の苦しさは、保護者の方にとって特に不安が大きい症状です。気になる音や様子があれば、お電話でも遠慮なくお尋ねください。

保有資格・所属学会

  • 日本小児科学会 専門医
  • 日本アレルギー学会 専門医
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