
熱性けいれんについて
お子さまが熱を出したときに、体が急に硬くなったりガクガクと震えたりする「けいれん」を起こすことがあります。多くは生後6か月から5歳ごろまでのお子さまに見られる熱性けいれんで、体温が急に上がるタイミングで起こりやすいという特徴があります。
熱性けいれんは、多くの場合数分以内におさまります。ただ、目の前で我が子がけいれんを起こす様子は、何度経験しても驚くものだと思います。まずは落ち着いて、次にご紹介する手順を思い出していただければと思います。
けいれんが起きたときの対応
目の前でけいれんが始まると、頭が真っ白になってしまうかもしれません。次の4つを、順番に落ち着いて行っていただければと思います。
布団やベッドなど、平らで柔らかい場所に寝かせます。周りに家具や物があれば、頭をぶつけないようどけておきます。
嘔吐した場合にのどに詰まらせないよう、顔を横に向けます。口の中に指やタオル、割り箸などを入れるのは避けてください。窒息やけがの原因になります。
けいれんが始まった時刻を、スマートフォンのタイマーやメモで記録します。持続時間は、診察のときに医師が症状を判断する大切な手がかりになります。
目の向き、手足の動き方に左右差がないか、顔色の変化を観察します。スマートフォンで動画を撮影できれば、診察の際にそのまま医師にご覧いただけます。
体を強くゆすったり、無理に体の動きを止めようとしたりする必要はありません。そばで見守りながら、時間の記録と観察を続けていただければ十分です。
救急要請の目安
次のような様子は、迷わず119番で救急要請してください。
- けいれんが5分以上続いている
- けいれんがおさまったあとも呼びかけに反応しない、意識がはっきりしない
- 唇や顔色が紫色っぽい、呼吸が止まっているように見える
次のような、上記以外で判断に迷う様子があるときは、まずは当院(048-941-8686)へお電話ください。
- 短い間隔でけいれんを繰り返している
- 今までにけいれんを起こしたことがない、初めてのけいれんである
救急車を待つ間も、ここまでご紹介した安全確保と時間の記録を続けていただければと思います。けいれんが短時間でおさまり、お子さまの様子も落ち着いているものの受診を急ぐか判断に迷うときは、夜間・休日はこども医療でんわ相談「#8000」で看護師や小児科医に相談できます。#8000について詳しくは「発熱・感染症状がある方へ」のページでご案内しています。
受診時に伝えていただきたいこと
けいれんがおさまったあとに受診いただく際は、次のような内容を伺います。事前にメモをしておいていただけると、診察がスムーズに進みます。
- けいれんが始まった時刻と続いた時間
- けいれん中の体の動き方(手足の震え方、白目をむいていたか、体の左右差など)
- けいれんの前後の体温
- けいれんの前後の様子(意識がはっきりしていたか、嘔吐はあったか)
- 今までにけいれんを起こしたことがあるか、ご家族にけいれんの経験がある方がいるか
- 撮影した動画があれば、診察時にお見せください
細かいところまで覚えていなくても大丈夫です。分かる範囲でお話しいただければ、診察の中で確認しながら整理していきます。
よくあるご質問
熱性けいれんは、発熱に伴って一時的に起こるけいれんで、多くのお子さまは成長とともに起こさなくなります。てんかんは熱とは関係なくけいれんを繰り返す病気で、診断には脳波検査などが必要です。ご心配な場合は、けいれんの様子を詳しくお伺いしたうえで判断します。
入れないでください。タオルや割り箸を口に入れると、窒息やけがの原因になります。けいれん中に舌をかんで大きな事故につながることはほとんどありません。顔を横に向けて、そばで見守っていただくだけで大丈夫です。
繰り返すかどうかには個人差があります。発熱のたびに毎回けいれんを起こすわけではないお子さまがほとんどです。ご心配なときは、診察の際にこれまでの経過を伺いながら、今後の見通しについてご説明します。
院長 井口 正道
保有資格・所属学会
- 日本小児科学会 専門医
- 日本アレルギー学会 専門医
ご来院前のお問い合わせ
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受付 9:30–12:00 / 15:00–18:00
